円満に退職するための伝え方

看護師として新たな道を望み、現在の職場を離れることを決めたら、その旨を上司や同僚に伝える必要性が出てきます。
円満に退職するためには、ここの伝え方に気を付けるのが重要です。
退職するとはいえ、しばしの間お世話になった場所です。
職場や報告相手を尊重し、信頼を失わないよう敬意を払うのが第一となります。
そこで考えておくべきなのが、退職の意思を伝えるタイミングです。
看護師の場合、人手不足の現場も少なくないため、退職の意思を伝えるのはできるだけ早い段階で行うのが望ましいです。
なるべくすぐに上司や人事部などに相談しておけば、引き継ぎ等を含む適切な手続きをスムーズに進められます。
事情によっては難しいかもしれませんが、可能な限り忙しい時期はなるべく避け、辞めるのが最善といえます。
そして伝え方の部分では、率直かつ丁寧に言うことが大切です。
自分の気持ちや理由をわかりやすく説明し、相手に納得してもらう形になるのが理想です。
たとえ、現在の職場での不満や問題があったとしても、感情的にならず冷静に伝えるよう心がけましょう。
加えて、曖昧な表現になってしまうと引き止めに合うケースもあるため、そうならない理由を考えておくのがベストです。
その後は、退職後の手続きや引継ぎの対応をきちんとこなすことが大事です。
引継ぎ資料の作成や後任へのレクチャーをきちんと済ませ、自分がいなくなっても職場の業務が進むよう配慮しましょう。
それは、社会人として最低限の礼儀でもあります。
こうした退職時の対応は、職場のためだけでなく、自分が次のステップに気持ちよく進むという意味でもプラスになります。

転職をする際に看護師が注意する点

看護師が転職をする際に注意しなければいけないポイントはいくつかあるが、その中の一つに「辞めるための期間を計算する」というものがあります。
看護師で転職を検討している人の多くは仕事をしながら次の仕事先を探している場合が多いのですが、そうなってくると退職の旨を上司などに通知する期間や引継ぎの期間、有給消化の期間などを計算しなければなりません。
これによって次の転職先での始業時期を決めやすくなるので、まずは辞めるためにどの程度の期間が必要なのか計算しておくことが重要なのです。
ほかにも働きながら転職活動をする場合に注意しておきたいのが、「転職活動と仕事のスケジュール調整をしておく」ことです。
特に看護師の勤務はシフト体制なので不規則になりやすく、なかなか面接の日取りなどを決めにくい傾向があります。
このため1か月のシフトのうちどの程度の日数が転職活動に費やすことができるのか、いつまでに転職活動を終了するのかという目処を立てながら計算していくことが必要です。
中でも転職活動を終了するタイミングや期間に目処を立てておくことは、ぐだぐだと転職活動を続けてしまう惰性的な状態を回避するためにも大切なポイントだと言われています。
それ以外に注意するべき点としては、むやみに周囲に転職をする旨やその様子を伝えないようにすることです。
看護師は慢性的な人材不足であるため、自分がその状況に拍車をかけることを口外してしまうと引き留めを受ける可能性が高いといわれています。
このため円満に退職をしたい場合には、あまり転職活動や転職そのものを口にしない方がいいと考えられているのです。